この千代田アーツという都会の真ん中の学校にマニアが集まるお祭りがあるらしい
会場の体育館に一歩足を踏み入れると、、
うわあ、マニアがいっぱい。
正真正銘、マニアフェスタです。
今回、行くきっかけを作ってくれたゴミ箱マニアの有村さん
ゴミ箱の写真がいっぱいのクリアファイルを売ってました。
1000円のTシャツは私が行ったときには売り切れてる人気ぶり。
余談ですが彼女と一緒に遊びを作るコミュニティるうでんすをやってます。
こちら同人本の見本が並ぶコーナー
手前のおかしなジパングの本は江戸時代のオランダ人が伝聞情報だけで作り上げた想像上の日本の絵が載っていてイメージのズレが最高に楽しい。
こちら同人イベント分析のもひもひさん
このマニアの得意技は文章力と同人界の分析、特にメディア攻略本はおもしろかったんで購入。今度はるうでんすでもメディア攻略勉強会やりたいな。この他にもインスタグラマーぽい文章の書き方とか、とにかく文章の研究分析は参考になります。ライターさんにおすすめ
会場でなんと殺人事件が起きたーーー
嘘です。
これは火曜サスペンスごっこマニアの人がお客さんを死体みたいにして写真を撮るパフォーマンスです。
このマニアの方は火曜サスペンスにあるような死体現場の写真を撮るのが趣味で、いくつか撮ってもらった写真も見せてもらったんですが、「見せる死体」の演技が「死んでいるのが分かる」と「推理したくなる」を両立していて、それに加えてサスペンスに絶対必要な「リッチな死体感」もあってドラマの世界観が完成していました。
さらにライブが始まった。
どうしても展示だけでは伝えづらいものがあるという事で集まった有志のマニアたち
まずは右のほうの着ぐるみマニアの萌えキャラたちが踊り出す。
この三人の萌えキャラたち
左のキャラが長女でリーダー
右のキャラは男の子らしい
真ん中の背の低いキャラは末っ子の女の子でアイドル的存在
なんと三人は宇宙からやってきた設定
宇宙っぽいSFチックな曲が流れる。
着ぐるみなんでトークは苦手な様子
続きましてバルーンマニアの方の登場
バルーン歴十年の技を披露してくれました。
虫を作ってくれたんですが何を作っているでしょうか?
ヒント 使用している風船は黄色と黒
※実はこの時点で私はうすうす感づいていました。でも作る前に当てると盛り上がりに欠ける気がしたのでしばらく間を置いてから答えました。
まずは黄色い風船をぐるぐる回す。
頭完成
続いて黒い風船を使って虫の胸(真ん中)の部分を作る
そして虫のおなかが装着されます。ここまでくればもうお分かりの読者も多いかと
足がつけられて
羽が生えて立派なオオスズメバチの完成。
いやあこんなスズメバチが実際にいたらマニアフェスタどころではない騒ぎだ。ちなみに私は頭ができた時に「ハチですか?」と答えてバルーンアートの人に「この段階で当てられたのは初めてです」と驚かれた。やっぱり当てると楽しいのでこういうクイズ系の企画はみなさんどんどん答えましょう。
展示ブースにはバルーンスズメバチが好きそうなバルーンアートのカブトムシの幼虫がいた。黒い点々やお尻の方が黒っぽいところまでリアルだ。
いよいよ真打登場
手前でギターを弾いているのは狸マニアの人
なんとこの人、マニア活動の一環で狸の歌を作詞作曲して歌っていたそうで、マニアフェスタで別のマニアの人と知り合い、更にそのマニアの人の歌も作ってあげたんだとか、
奥の方でトランペットを吹いている電気風呂マニアのために歌を作って披露してくれました。
続きまして明太子マニアの歌
「めん たいこ 、 す き??、 、 、」とひたすら聞いてくるエモソングでした。ちなみにこの明太子マニアさん、めんたいTVというYoutubeをやっているそうで、自慢の動画は「ローソンの明太子商品全部食べる」らしいです。おひまなかたはどうぞ
本日の戦利品
左上にあるのは、もひもひさんのメディア攻略本。内容は素晴らしかったけどボリュームがもっと欲しかった。でも同人作家とメディアのリアルがわかる一冊
左下は大喜利帝王賞、個人的に大喜利企画は好きだしやりたいんで買いました。笑点にはない今風のネットの笑いがあって、お笑いの価値観が古くなってしまったひとにおすすめです。あと昔風のデザインもグッド。
続いて真ん中の方、一番上は片手袋研究マニアのチラシでなんとこの人物理本を出したらしい。しかも商業出版。お友達になりたい。
その下の名刺が卓球マニア 卓球マニアといっても普通の卓球とは違うラケットがずらりと並んでいてとんねるずを彷彿とさせる雰囲気を醸し出していました。
全国各地のスリッパ卓球で有名な旅館のスリッパを再現したラケットに、真ん中に穴の開いた上級者ほど大リーグボール3号のように空振りするブラックホール卓球のラケット。人間工学に基づいて作られたピストルみたいなラケット(この中で一番まとも)が置いてありました。
卓球の人の名刺の下の赤いチケットがマニアフェスタ自体の半券
一度は行ったあとはこの半券で再入場できるところが最高です。
その下にある赤いシールがカラーコーンマニアのステッカー
赤いシールの下には出版社の方ではなく「ない本マニア」の方の名刺がありました。民明書房のブックカバーがないのが残念。
赤いシールの右隣の白黒ステッカーはゴミ箱マニアの人のステッカー。なにか意味がありそうで、ないようなところが好きです。
片手袋研究のチラシの横にあるのは手条萌さんのチラシ。カレーとおそ松さんの評論がありました。
その隣が犬クソ看板マニアのチラシ。犬クソ看板とは「犬のふんは飼い主が始末しましょう」と書かれた看板の事でその写真を集めて回っているんだとか、インスタとツイッターは見ていて脱力感にあふれているのでタイムラインが殺伐としている人におすすめです。あと犬クソ看板を撮り歩く時の注意点(カメラを持って住宅街に入るので不審者扱いされないように行動する。私有地にうっかり侵入しない。など)も書いてあって犬クソ看板マニアをふやしたい欲が伝わってきました。テレビにも出たそうです。
右下が黒曜石マニアのパンフレット。改めて眺めると黒曜石の歴史とか、学術的な価値がきれいにまとまっていてとても素晴らしい。単体ではとてもいいけどマニアフェスタというお祭りの強烈な個性の中ではちょっと埋もれてしまう。家に帰って改めて読み返してビックリ伊豆諸島の神津島産の黒曜石がなんと伊豆半島の縄文時代の遺跡(約3万8000年前)から大量出土していたのだ。つまり縄文時代にすでに黒曜石と何かを交換するために航海していたわけで人類史上初の往復航海の記録として考古学的な価値が非常に高いそうだ。御見それしました。
最高に盛り上がったし、次のマニアフェスタはマニア側で出たいが困ったことに僕はいろいろ趣味がありすぎてどのマニアで行こうか迷ってしまうのである。