日本崖っぷち大賞というみうらじゅんがサンデー毎日でやっていた企画がある。
日本崖っぷち大賞によるともともとは飲み屋でウルトラ怪獣の話になった時にどこまでしゃべるのが常識的か崖っぷちを決めようというのがスタートだったそうだ。
本家の企画が始まったのが1998年、既にこの時代のウルトラ怪獣はリメイク企画がいろいろと始まっていて1998年の若者でも1960年代の第一次ウルトラブームの怪獣を知っている、オヤジの話についていける若者が出現した。こういう若者がいるとオヤジはよく調子に乗って喋り出すものだ。そうして喋っていくとある一定のポイントで若者は絶対に知らない非常識なことを言ってしまう場が凍り付く。
どこまで喋っていいかの崖っぷちを決めておけば老若男女コミュニケーションのごたごたは解決される。ということで崖っぷち大賞の議論がスタート
おもしろいのは大陸と海の絵を描いて、だれでも知ってる知識は常識大陸に乗っかって、知ってるだけでびっくりされる飲み会でしゃべると場が凍り付く知識は大陸から落ちて非常識の海に落ちる。
振り返って今2019年5月、インターネットが発達してやたらと昔の事に詳しい若いもんがさらに増加、情報があふれかえっても人間の脳は限りがあるんで常識大陸から落ちた知識はそれこそ海のようにあるだろう。
それとテレビが衰えてネットが強くなったから常識大陸が分裂を始めた。「常識大陸移動説」を唱える人も出てきそうだ。というわけで令和の時代に崖っぷち大賞をやるとどうなるか日暮里のフリースペースでやってみた。
この企画友人とやってみようと思っても、なかなか知識体系が似て異なる友人を4人集めてくることが結構難しい。嘘だと思うなら友達を誘ってやってみてほしい。一人だけやたら詳しい人がいて独演会状態になったりするから、実は私も学生団体時代にアイブレで崖っぷち大賞をやって見事にアイスをさらにがちがちに凍らせてしまった青春の黒歴史があります。
そんな中、谷中研究所で何かおもしろい動画撮ろうって話になって、崖っぷち大賞を復活させることに。
選んだジャンルは歴史用語 ※範囲広すぎ
それでも会話も楽しく弾んで人に見せられる動画になりました。
うまくいったポイントとしては
崖落ちのアイデアをしゃべってくれる人がいること。
これは笑点でいうと座布団を取られるシーンみたいなもので失敗は基本的におもしろいです。
知ったうえで「崖落ちだよ~」と突っ込んでくれる人がいる事
僕も崖っぷち大賞に参加していて、「玄洋社」を提案したのですがその時に谷中研究所の所長のしょぼい黒幕さんに「俺も玄洋社しってるけど崖落ちだよ~」って言われて
「ああ、本家の崖っぷち大賞らしいことができてるなあ。」って思った。やっぱり崖っぷちを知るには崖の先の非常識の海まで知らないと崖っぷちは決められない。崖落ち用語をしゃべってもフォローしてくれることがいることで会話も盛り上がる。
崖っぷちにはラスプーチン、サンドイッチ伯爵、弁慶の立ち往生が残ったが結局ラスプーチンに決定、議論の盛り上がりが大きい知識ほど崖っぷちを取りやすそう。
というわけで友達と歴史用語の話になったらギリギリ喋っていい崖っぷちはラスプーチンになりました。
谷中研究所では今後もおもしろいこといろいろとやっていくんでよろしくです。
谷中研究所公式ブログ
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