コロナの騒ぎぶりがひどい。
まだコロナがどんなウイルスかが分かんなかった2月ごろにわけもなく怖がってしまう気持ちは分からないでもないが、コロナがだいたいどんなウイルスかが分かった4月や5月にテレビも政治家もユーチューバーも私の友達も「とにかく何でもかんでも家に引きこもれ」とわけもなく騒ぎ続けるのはバカとしか思えない。
テレビで発表している感染者は、検査を受けて陽性と判断された人の人数で検査を受けていない軽症の人や無症状の人はカウントされていない。
では実際の感染者の人数はどうなのか?
アメリカのスタンフォード大学の調査によると、公式発表の50倍から80倍の推定感染者がいることが判明した。
これは納得ができる。
いくら引きこもっていても食べ物を買いに外出しないといけないし、外に出ないと仕事にならないブルーカラーの人たちが仕事を休むと社会が崩壊してしまう。完全封じ込めは不可能と考えるのが妥当だ。このくらい感染が広がってしまっていても無理はない。
問題は致死率
スタンフォード大学のその後の調査では致死率が0.2%未満だったことが判明している。アメリカの公式発表の致死率5.86%から自分で計算してみてもやっぱり致死率は0.2%未満になる。
死人の数÷感染者の数=致死率で
分母の方が50~80倍になれば致死率は50分の1から80分の1になるのだ。
致死率0.2%未満でも十分納得できる。
貧困者がお医者にかかれないアメリカの致死率が0.2%なら国民皆保険制度のある日本のコロナの致死率はもっと少ないだろう。
日本では毎年約一千万人がインフルエンザに感染して、関連死も含めて年間1万人が死亡している。この1万人を365日で割ると一日当たりの死者数は27.4人。インフルエンザで同じことをやれば毎年緊急事態宣言だよ。冬は冬眠してろとでもいうのかい。熊じゃないんだよ俺たちは。
何が言いたいかというと、「神経質にならないで重症患者を優先的に助ける仕組みを作って、一般人はパニックにならないように行動しましょう。」という事。
誤解を避けるために言っておくが私は経済バカではない。人命優先で行動するべきだと思っている。
そのために医者は重症患者を集中して助けるべきで、軽症者の隔離に医者を使う必要はない。
医療大国と言われる日本で「ベッドが足りない」「ICUが足りない」と騒がれたけどその根本原因は「病院が儲からないから」だ。緊急事態のために不要不急のベッドを増やしておくのはそれこそ遊休設備であって病院の経営を考えると不経済この上ない。民間に任せておくと、「いざという時の」設備はどんどん削減されてしまう。
開業医の団体である日本医師会が自民党のスポンサーという事もあって日本の医者が儲かりやすい制度になっている。小さな診療所や病院が多い。大学も医学部が難しいことになっているがあれは開業医の子供が何浪してでも受けまくっているからだ。
日本は医者や病院が多いわりにいざという時の設備が外国と比べて少ないのはこのためで、もっと公が責任もって口出しするべきだ。
保健所になかなか電話がつながらない状態で、やっと救急搬送された時には手遅れで亡くなったコロナ患者のニュースを悲痛にマスコミが訴えていたけど、不要不急の電話が殺到する事態を作ったのはマスコミだ。
パニックになった群衆が保健所に緊急通報をかけまくる事態もあらかじめ想定しておくべきだった。保健所の人は緊急通報の電話がかかってくる事態にはあまり慣れていない。緊急を要しない相談事用に窓口を分けるとか、電話だけでなくメールやLINEの相談も可能にするとか工夫はできたはずだった。
人間はコロナだけで死ぬわけじゃない。自殺で死ぬ人もいる。特に日本は自殺が多い。少なくなったとはいえ年間2万人が自殺している。自殺率を外国と比較しても高い。
「経済が原因で自殺しそうな人は助けなくていいのか?」
日本においては無症状者は経済活動を再開するのがベストだ。百歩譲って自粛させるならその分の保証はきっちりやるべきだ。
「国民全員に平等に現金を配って、それでも家賃や従業員の給料の支払いが厳しいときは追加で緊急援助」
自粛させるならこのくらいするのは自由を侵害しているんだから近代国家として当たり前だ。
政治家やマスコミは権力を持っている以上「自粛しろ」と連呼した分の責任は取るべきだ。
自粛警察のお店への嫌がらせやナンバープレート狩りはホントの警察に悪質ないたずらとして対応してもらい、その様子をテレビで映すべきだ。
マスクや消毒液は買い占める人が出てくるといけないので配給制にするべきだ。
魔女狩りのように人が集まっている場所に取材に行ってこれ見よがしに報道するのは差別を助長させるだけ。一般の人も取材に協力してはいけない。
自粛に協力しないパチンコ店の店名公表はかえって宣伝になるのであまり意味がない。
このままショックが続くと今世紀最大のパニックになる。少なくとも2020年5月に25歳の私が生きてきた中では最大の事件だ。世界中が試されているという意見もある。もちろんそれもごもっともだ。日本史ベースで見ても近現代史の中では1868年の文明開化と、1945年の敗戦と同じくらいのショックをこの国にもたらすと予想する。ボロボロでだましだまし運転してきた日本号がついに壊れてきたのがはっきりした。
たかが致死率の低い感染症ごときでそんなに大事件なのか?とも考えたが、官でも民でも「大事な事を決めるべきポジション」にいる人が不安を煽っているせいで世紀の大事件になってしまった。すくなくとも日本はそうだ。
もちろん「テレワークが広がるいい機会だ。」という声もある。確かに不要不急の外出が減って人生がすっきりして幸福になった人や、行きたくない会社の飲み会が減って家庭の時間が増えた人もいるだろう。それでも新しい発見があったのは最初の一か月であとはだんだんとだれてくる。