テレビのパワーダウンが凄まじい。
コロナが怖いぞと延々と叫び続けるデマ発信装置になっている。
楽しいものを自主生産できないからネットの世界からおもしろ動画を借りてくる暴挙にも慣れてきた。もうリアルタイムの番組は見る気がしないし新聞のテレビ欄も見ない。今ではたまに昔の映画と教養番組の録画を撮って見るぐらいになった。
娯楽としてはテレビは終わりかけ感が強くなってきた。
テレビ番組の中でこんな動画が流行っていますよ~といった感じでユーチューブをテレビ番組の一部として映すことが増えた。
テレビ番組の中にYoutubeを入れ込むと、番組全体のバランスが悪くなっている感がある。Youtubeの画質がテレビに比べて劣るからではない。番組の作り方が根本的に違うのだ。
Youtubeは個人的没入で「みんなで見ること」は想定して作っていない。「真実をついているけど人には言えない意見」を語るやつがエライ。そういう世界だ。
テレビは集団的没入で「みんなで見ること」を想定して作っている。「当たり障りない意見」を固めて作ったやさしい世界だ。実際には無理でも誰も傷つかない笑いを名乗る芸人が出現するのもこのためだ。
この二つを混ぜるとどうなるか?
金魚の水槽にピラニアをぶちこむようなものである。たちまちやさしいテレビ番組はYoutubeに食い荒らされてしまう。かといってわざわざつまらないYoutubeを流すだけだとそれはただの「下請け」になってしまう。どうにも相性が悪い世界だ。