政治的中立という謎ルールがある。
日本人は「政治的中立を守らなければいけない。」という謎ルールによって言いたいことが言えなくなっていると私は思う。
テレビだけの話ではない。もちろんテレビの政治的無関心も問題だけど、それ以上に問題なのは一般国民にまで政治的発言を控えるムードが漂っていることだ。友達とYoutubeを作ろうとしていた時も「この議論テーマは政治色が強くなるからやめよう」とか言いだしてビックリした。ついにここまで侵略してきたか!
政治的中立なんてものは「極端に偏った意見ばかり並べるのはやめときましょう。」ぐらいのマナーだ。「これは政治的主張になるから(なるかもしれないから)発信控えよう」というのは設立目的の不明な「謎ルール」であって「マナー」ではない。そして謎ルール化した政治的中立に縛られると言いたいことが何も言えなくなる。
そもそも政治的に完璧に中立にいることはどんな人間でも不可能。
「学費が高い」も言えなくなるし、「投票率上げよう」だって立派な政治的主張だ。中立でいること自体も現政権の白紙容認でこれも立派な政治的主張だ。
そしてどんな人間も政治的主張をしなければいけない日がくる可能性がある。
私は以前コミケに出す同人誌に寄稿したことがある。その時にコミケのサイトを見ていたら「皆さん、なるべく選挙に行きましょう」と書いてあって驚いた。
コミケをはじめとする同人誌文化は何かと権力ににらまれやすい。石原慎太郎が漫画条例を作った前例もあるわけだし、「俺たちは選挙に行く人間だ。大事にしろアピール」をやっておくことはコミケ文化の存続のためには必要なことだ。
結論 言いたいことを言おうじゃないか