私はこの中で「お金との密着度高」、「都会」エリアの「リバ邸」「ギークハウス」「NEET株式会社」の三つの動きを見ていきたい。
山奥で暮らすにはある程度の人間力というか人と会わなくてもやっていける修行僧のような忍耐力がいる。田舎で暮らすと考え方を先鋭化独特化しやすいが、考え方を広めるのは難しい。
お金もある程度ないとやれることが限られてしまう。貧乏で名前を売る作戦もあるがこれができる人は情報発信のプロ。もし名前が売れないとタダの貧乏人になってしまう。
そうなるとお金との密着度が高くて都会に住んでいる生き方が大多数派でニートの生き方を決めている感がある
ギークハウス リバ邸 NEET株式会社の三強(なのかな?)を見ていこう。
まず、ギークハウス、ここはphaという仙人みたいなくらしをしているニートが作った。かくいう私も「ニートの歩き方」を読んで「よし、ニートやるぞ!」とモチベーションを高めたものだった。(おいおい)
なんでこんな気持ちになったかというと起業塾時代に教えられたことと
「ニートの歩き方」とガチンコ起業塾ウィルフはやってることが同じ。
まあ、ニートの生き方をゆるゆると発信していった顔の分かる最初の人物というわけです。ギークハウスは全国各地に展開していて文春で連載もやっていてそれなりにニートとして大成功してます。成功するにしたがってお金との密着度が高くなって田舎にも進出したんでちょっと田舎にずれました。
でもニート世界に与えるムーブメントとしてはいまいちになっていて、理由として考えられるのは
1pha哲学がクソ難しくてみんなついていけない
2エンジニア以外の人にギークハウスの考え方が広まらない(よそ者が来ないと硬直化が始まる)
1についてはphaさんの思想はゆるい言葉でニートの存在を肯定してその存在を温かく見守っている。ニートを通して社会全体、地球全体を捉えていてスケールがでかい。でも理解、実践は難しい。
特に「だるいことはできる限り何にもしない。」と悟るのは一般人には至難の業。phaさんはギークハウスの住民からは教祖と呼ばれているわけだけどギークハウスの運営自体にはあんまり関わっていない。ギークハウスもphaさんが作ったときとは様変わりして、ただのエンジニア向けシェアハウスみたいになっていた。
完全教祖マニュアルではないが教えの簡略化がめちゃくちゃ大事
一番いろいろと関わっているNEET株式会社
ここは株を一個買えば取締役で仕事はしてもしなくてもOK 、会社というよりも一種の親睦団体になっている。
完全教祖マニュアルでも
「あなたがもしニートやフリーターを救いたいのであれば彼らの存在を認めて温かく見守る神を作るべきです」
なんて言っているがNEET株式会社では温かく見守る神様を若新雄純がやっている。それでNEETは幸せになったか?
私の考える答えはNOである
ダメ人間救済といっても「なんにもしなくていいですよー」というのが実は一番ダメ人間にとって辛い。何にも決めてくれない分、全部自分たちで決めなくてはいけない。少なくとも2期募集組はあんまり幸せな感じがない。幸せなフリをしているだけ、若新代表もMTGの時に必ず「幸せなNEETを偽造するのがNEET株式会社の使命だ。」と言っていたけど「幸せになれ」「幸せになれ」と延々と言われ続けて幸せになれるほど人間は単純な生き物ではない。その証拠に「仲が良いふりをしないといけない」という不文律ができている。実際に仲が良いかというと会社のHP一つ、社内wiki一つ、代表取締役一人決められない。
民主主義は同胞愛と共通言語があるから成立するのだ。NEET達に同胞愛はない。ただ、NEET株式会社から離れると他に居場所がなくなるからくっついているだけ。共通言語も日本語はお互い話せるが人生観が違い過ぎる。動く元気もないし一発何かやらかそうという気概もない。会社の金がなくなるとかそういう現実は見ないフリ、今必要なのは学級会レベルの民主制ではなく、会社を動かせる人達だけで勝手に動かせる貴族制だ。
6月の会議はボイコットしたが議論は議論らしくなっていたようで安心した。本当に会社の金がピンチになったらまた何考えるだろう。
リバ邸。私にとってはなじみが薄い。記憶の中で一番古いリバ邸の記憶は友人に誘われてリバ邸六本木にいってひたすら塩と虫を食べたことだ。その次は人生に困った起業塾の生徒と一緒にハイパーリバ邸に行った時がある。その時は人生に悩んだ人がリバ邸の人に説教されていて、なんか悲しいと思ったし、こんな悲しい人しか友人のいない私も一緒にがっかりしたものだ。
あれから幾年月
NEET株式会社の人の主催する貧コンのスタッフをした。
「人生で初めて合コンをやってしかも知り合いの女性を誘うことに成功!!!バンザーイ」でフタ開けたらどんな人が来るんだろう?
リバ邸住民が現れた。なんと茨城にリバ邸を構えて居酒屋をやっているらしい。「リバ邸すごいな」と思って人生相談に行く。まずまず役に立った。そう思っていた矢先にクラウドファンディングが始まってリバ邸が会社になった。事業内容がめっちゃ気になる。
この三つを見て「何が生き残りを分けたのだろう?」と考える。人類誕生みたいだ。やはり、考え方を広めるのが重要なポイントではなかろうか?考えが広まらないとコミュニティ全体が大きくならない。コミュニティを広く大きく持っておけばやめる人が出ても少々の事ではつぶれない。
ただ、この「考えを広める作業」が難しい。やみくもに布教してもだめだし、狙ってもある程度の量がないと成功しづらい。時と場合によって考えを都合よく変えたり、新しいものを付け加えるのも必要だ。(やりすぎると全く別のものになるけど)
教祖のpha、若新雄純、家入一真の三人のカリスマ性は非常に高いレベルで拮抗していて教祖の個人レベルでの布教活動の熱心さは同じぐらい。となるとリバ邸が頭一つ進んでいたのは弟子の育成、活用の点だ。そうだ。確かにリバ邸で何かやっている情報を見ていると家入さん以外の人々が変わったプロジェクトを動かしていて良い意味でチームプレーになっている。これなら一人が燃え尽きても一度にバタンと倒れないし倒れた人が起き上がるのも早い。そうだ弟子を育てよう。と思ったが僕には年下の友人があんまりいなかった。