かずひろの野望 

高橋かずひろの公式ブログです。

シャレにならないアウトロー採用

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 アウトロー採用という就活サービスがある。

 

 僕は2017年の6月に参加した。アウトロー採用という名前を見て気味悪がる読者もいるかもしれないが、留年、浪人、中退、人生に悩む、旅をしていた、などの理由で「普通の生き方」から外れてしまった人々を対象にした就活サービスなので必要以上に怖がる必要はない。

 

 まあ、僕もアウトロー採用の理念には共感する部分は多かったから応募したのだが、実態は普通の就活サイトと同じだ。

はっきり言って、アウトロー採用は「アウトローを採用する」わけではなく「アウトローを普通の人に戻す」だけだ。

 

 アウトロー採用に参加して気づいたことをまとめてみようと思う。

 

1、既存の就活の仕組みの糾弾からスタート

 参加者は東京の一等地の相互館110タワーというビル(アウトロー採用ということで特別に安く借りられたらしい)に集められてアウトロー採用の説明を聞かされる。

 初めの説明では

今の就職は懲役40年(飼い殺しにされる)

新卒一括採用はおかしい

このままだと日本はダメになる

幕末の志士だって当時の日本の基準で見ればアウトロー

そうだ!アウトロー万歳

 

こんな感じの説明を受けました。

 

これは流行のダイエット本と同じですね。

まずは既存のダイエット法の糾弾からはじまり、次にそれらを一掃する画期的な方法としてダイエット法が登場、最後に「いずれはこの世からデブはいなくなるのだー」と締めくくる。

 

 アウトロー採用の参加者はみんな興味持っているから遠路はるばる集まっているんですよ!既存の就活の仕組みが嫌いに決まっているではありませんか!わざわざ時間をかけて(1時間ぐらい)確認行為をする意味がよくわかりません。

 

 

 

2哲学議論はレベルが違うとあんまり意味をなさない。

 

 アウトロー採用の中身は企業の人と哲学的な話し合いをして人間対人間の価値観がマッチングしたら仕事の話に進んでいきます。

 「こんなんで本当に就職決まるのか?」と疑問をお持ちの読者もいるかもしれませんが、実際に決まりません。

 私は哲学の議論をしたり、人生について語り合うのは好きです。でもケンカと議論の区別ができない人と哲学を語るのは嫌いです。

 

 アウトロー採用の本番では企業の人と哲学の話を始めるわけですが、その時の練習として参加者同士でも議論します。アウトロー採用の人々は基本的にはみんないい人です。でもときどき意識高い系でマウントを取ってくる人がいたり、不良自慢が始まったりと悲しい側面もあります。嫌な奴が複数いるんでアウトロー採用のOB会には私は行きません。

 

アウトロー採用は名ばかりでアウトローを普通の人に戻しているだけ

 

 いよいよ実際に企業の人との哲学議論をやる段階になります、議論の形式としてはアウトロー採用の参加者が5,6人で固まったグループに企業の人1,2人が混ざって車座になってお菓子をつまみながら議論します。

 結論から言うとあんまり煮詰まった話はできません。あたりまえですね、初対面ですから。仮に仲良くなったとしてもそれからは普通の就活と同じです。

 

 ちなみにアウトロー採用に参加した企業さんは、不動産ベンチャーあり、コンサルあり、人材サービスあり、外壁塗装あり、介護あり、といった感じでしたが見事に全部落ちました。企業側もそこまでアウトロー採用に理解があるわけではなく、変なこと言うと普通に落ちます。無礼講みたいなもんです。

 

 

 

4個人面談で分かった主催者のありがた迷惑

 アウトロー採用には通常の就活とは別に主催者納富さんによる個人面談があります。

私も個人面談を受けましたが、まあ控えめに言って最悪です。おそらく人生で一番腹が立った一時間だったと今でも思います。

 具体的には高橋かずひろという人間の悪い部分しか見ません。汚点をほじくり返すように話を展開し、さも社会不適合者であるかのように結論付けます。

 こうやって怒っている人は私だけでなく例えばこのブログを書いている人も僕と同じ回のアウトロー採用に参加した人です。本名は隠しているブログですが中南米ちゃんが出てきたり赤Tシャツの下りで分かりました。

https://uzo-muzo.net/work/recruit-01

 

 納富さんの評価は本当に二分されてるようで、知人の中には「あの人絶対許さない」とまで言ってる人も居ます。

https://uzo-muzo.net/work/recruit-08

 

 これはUZMZブログのなかの8番目の記事に書かれていたのですが同じぐらい怒っている人がやっぱり存在したみたいですね。

 

 このアウトロー採用の納富さん、自己紹介によると学校、就職、と普通の流れで行ってから障害者支援の仕事に行って、そこからキャリアが進化したような書き方でした。納富さんのアウトロー生に対する考えは障害者支援が根底にあるように私は思います。

 

 「可哀そうな人を何とかしよう」という発想が根本にあるから、人間の負の部分ばかりに目が行く。負の部分ばかり見ていると本当に人間本当にダメになる。

 

 アウトロー採用のページには若新さんの顔も映っているが、彼がしゃべるのはウェルカム合宿だけそれでも感動して泣いている女の子がいた。若新さんはアウトロー採用にほとんど関わっていないようだけど顔をサイトに出している以上、監督席にがある。

 

 

 結論、アウトロー採用で就職が決まる人は普通の就活で内定とれます。