かずひろの野望 

高橋かずひろの公式ブログです。

2019年統一地方選、地元の大田区を見ていて思うこと

 

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 今回は統一地方選について、特に私の地元の大田区について語っていきたい。

 

大田区についてざっと解説していくと東京23区の南端でだだっ広い。大森と蒲田が合体してできて大田区ができた。JRの線路の東側と西側で文化がはっきり分かれていて、東側(海側)は工業地帯というか昭和な感じがまだ残っていて、西側に行くにしたがっておしゃれになってくる。田園調布もあるが最近は相続税が払えずにペンシルハウスにしてしまう家も目立ってきた。

簡単に書くと東京23区で一番、面積と格差のある地域といったところ。

 

この地域で区長と区議会議員の選挙をやっている。

 

大田区で選挙になると毎回話題になるのが蒲蒲線(新空港線

JR線蒲田駅京急蒲田をつなげる電車を作って羽田空港へのアクセスをよくしよう。という計画でWikipediaで調べたところなんと1987年に議論がスタートしたらしい。それから平成になって、今年で平成も終わってしまう、今でも蒲蒲線は「検討」の段階で止まっている。

この蒲蒲線計画なかなか進まないのもやはり政治の力か、実際に今回の選挙の選挙公報を見ても、はっきりと反対の人(共産党系に多い)とノータッチの人(自民党系に多い)しかいない。そりゃあ実現しないわけだ。

 自民党系の議員にしてもアクセスが良くなれば産業も発展するだろうけど、蒲蒲線の沿線の商店街は間違いなく敵にまわるだろうから複雑で微妙でノータッチにしておきたいのだろう。

 

 京急沿線に住む政治家志望者の私が蒲蒲線計画を語るとすれば、基本的には賛成。だってアクセスが良くなるから若い人が戻ってくるから。ただ大田区のお金を使う以上は区にお金が落ちる仕組みも同時に作ってほしい。面倒くさいけどこういうことを交渉していくのが政治家の仕事だと思うし、反対派もノータッチ派もこういう面では仕事をしていない気がする。

 

 次に大事なのは空き家問題。人口が減る中で空き家の増加は必然的な問題だけど大田区は空き家そのものの数が多い+家同士の距離が近い。実際に大田区にあるボロボロの空き家を行政代執行でやむを得ず解体したこともあった。

 

 こういう面から見ても空き家問題は絶対に取り上げるべき問題だと思うし、「結果出します」宣言まで行かなくても、「認識してます、取り組みます」宣言はやるべきだ。空き家の近くの住民は空き家問題に絶対関心持ってるはずだし、数字で考えても大田区の空き家は約4万4000戸、この空家を夫婦二人だけで管理していると仮定しても8万8000人は空き家問題で困っている人がいるだろう。大田区で選挙に行った人はこの前(2017年)で24万人、8万人いれば結構大きい。

 

 空き家がちゃんとしてくれば交通の便もそこまで悪くないから若い人も戻ってくると思うし、子育て支援や介護を充実させるにしても若い人の安定供給は大切だ。

 

 議員の広報活動を考えると「大田区=ものづくり」のイメージも変えていく必要がある。製造業系の大企業が外国に買われたりしてるのを見ると「モノづくりは古くてださい」イメージが残念ながら若い人にある。工業高校は入りやすいし、

 

kazushock.hatenadiary.jp

この前アウトロー採用の記事を書いていたらアウトロー採用に高専枠を見つけてしまった。高専なんて地元の学校で中の上ぐらいの成績持っている学生が高校3年間と大学の1、2年という楽しく遊べる期間を全部犠牲にして就職に捧げる学校だ。その学生が大量にアウトロー採用のお世話になっているわけだ。これを工業教育の失敗と言わずして何と言おう。(私も高専に行って一年しないで辞めました。)

 

 まあ、区全体のブランドイメージの刷新という面で「脱ものづくり」ぐらい掲げる候補がそろそろ出てきても良さそう。

 

 今度は区長選挙を見ていこう。

 

 まずは現職の松原ただよし

æ¾å 忠義

 

この人は多選の弊害をやめさせると言って区長になってから、多選自粛の条例を変えて今回5期目の区長選挙。まあ、条例が有効だとしても自粛なんで何にも問題ないが。

区長になってやった事を考えてみるとあんまりうまく思い出せない。オリンピックに合わせて体育館が新しくなったことぐらいかな?

羽田空港が進化した話を聞いても庶民にはあんまり効果がない。

 

 

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神田順

東大の名誉教授

羽田空港の跡地を大企業への提供の見直しとか、蒲蒲線計画に使う予算を福祉に回すとか松原さんのアンチを徹底的に囲い込む戦略

 

 

岡 é«å¿

岡高志

若さと民間経験をアピールしている

住民税20%減税はすごく有効だと思うが、「工業高校と組んでモノづくりベンチャーの創設」を唄っている公約をみるとあんまり大田区の内情を知ってそうな気がしない。

 

 

 いろいろ書きましたが今は「良識のある強気のリード」をしてくれる政治家が大田区には欲しい。今のままだとまともな候補者はみんな守りに入っているし、変わった公約の人は良識を疑うようなタイプが多い。もっと「そこそこの良識とそこそこの未来志向」を両立する人はいないのか?