かずひろの野望 

高橋かずひろの公式ブログです。

企画の死を見続けて

 人生の長い間、みんなで何かをやる気になって企画会議をやった時に、結局空気の読みあいになって、何も実行されないままメンバーのやる気が徐々になくなって終わる事が多かった。

 

 企画倒れに慣れてしまっていて、いざ企画が前に進むとドキリとする。もともと企画は前に進めるためのものなのに倒れることに慣れていて前に進むと戸惑う性格になってしまった。

 

 途中で止まった、終わった企画も「次頑張ろう、今は早すぎた」って思えるものから「もう関わりたくない、この人とはやりたくない」って思ってやめるものまで分類していけばきりがない。

 

 一緒に組む人もプロの人がいたり趣味の人がいたり、プロを真剣に目指している人(自称)がいたりといろんなタイプがいる。多様な人間がスタート時点で混ざりすぎると、意見がまとまらないで動けなくなってしまう事が多い。

 

 かなわない夢ばかり語っている人が中心になってしまうと行動力や実現力がある人から順番に抜けていく現象をいろんな会で見てきた。何かをやると言ったら少なくともやろうとするべきかもしれない。

 酒を飲むと言ったら一人でも飲み、何かを作ると言ったら小さくても少しだけでも作る。これだけで「この人実現力あるのかな?」って思ってくれる。

 

 あとは実現できても周りのメンバーにメリットのない夢を語るのも人が離れる原因かと思う。

 例えば「日本の教育変える」とか、社会のためにはいい事なんだけど残念ながら結婚する気のない(正確にはできれば結婚したいけどあきらめている)メンバーが多い集団で語っても「ふーん」で終わってしまう可能性が高い。みんな今を生きるのに必死で何十年後の未来の事を考える心の余裕はあまりない。

 嫌われないようにを意識しすぎてみんなにいい顔をしてしまう人も多い。こういう人は決断できないで企画を止めてしまう。みんなを納得させるのは難しいけれどロバを売りに行く親子にならないために決める時は決めないと前に進まない。それで離れていく人は仕方がない。

 

 企画が止まったり終わったりするのだけはたくさん見てきたので、企画が止まる空気だけは読めるようになってきた。

 最近は「止まってしまう企画」にエネルギーを注ぎ続けることはしなくなった。そうすると「この会を失ったら引きこもってしまう。」恐怖が無くなるのでさらに軽快に動ける。