今更ながら「日本が売られる」を読んだ。
- 水道水が飲める。
- 豊かな自然がある。
- 労働者の権利が守られている。
といった日本人にとっては当たり前の「水と自然と安全はあって当然」の豊かさが、外資に売り渡されている。
命にかかわるインフラである水道の民営化
実際に世界各国で水道を民営化して飲み水が飲めずに苦しむ人が出て、再公営化した歴史のある、すでに失敗が検証済みの政策である。
- 貧困地区の水道管修理はしない
- 水道料金を払えない住民が井戸を掘っても水源が同じだからと水道料金を請求される
- 最後の手段でバケツに雨水をためても料金を請求される
- 追い詰められた住民が川の水を飲んで感染症で倒れても株主には配当が配られていた。
話を日本に戻すと、すでに地方自治体でちらほらと水道事業の運営権を売り飛ばす企業が出始めている。
大都市でも橋下徹市長と後任の吉村洋文が水道民営化法案を市議会に提出していずれも議会で否決された。
本には書かれていないが東京でもすでに東京水道株式会社なるものが発足して小池百合子の元秘書が社長に収まっている。
命の水を何だと思っているのだろうか?
その他にも農地法が改正されて外国資本が土地を買いやすくなったり、世界中で使用が禁止されている危険な農薬のグリホサートが日本では使用が拡大されていたりとやりたい放題。
さらにこの本は2018年に作られているが、
2019年4月に導入された実質的な定額働かせ放題の高度プロフェッショナル制度に、2020年5月にツイッターで抗議活動が行われてギリギリ見送りになった改正種苗法
(農産物版の特許法、改正されると一部を除いて原則、自家増殖禁止になり毎年企業からタネを買わされる。)と
この記事を書いている今、騒がれている問題がしっかりと載っているのだ。
他にもこの本からピックアップしたいことは山ほどあるが、全部重要な事で本を全部書き写すことになってしまうのでこの辺にしたい。
この国には残念ながら「頭の中がお花畑」の政治家とマスコミしかいないようである。